医療保険とは

医療保険は病気や怪我で入院・手術時の費用に備える保険です。健康保険(公的な医療保険)に加入していれば、窓口負担は3割で済みますが、保険が効かなかったり、入院が長引いたりする場合もある為、“予備の保険”として民間の医療保険に加入するというのが一般的な考え方ではないでしょうか。

公的医療保険との違い

民間の医療保険は加入の際に審査があります。健康状態の悪い人(病気で入院歴があったり)、高齢のように保険金を支払う可能性が高い人は加入が難しく、保険料や保障も大きく変わってきます。

保険期間

保障が一生続く「終身タイプ」と設定した期間だけ保障のある「定期タイプ」があります。
終身タイプは定期タイプより保険料が割高となりますが保険料は一定です。60歳に払込を終えた後も一生保障が付くといった契約も可能です。
定期タイプは一定期間単位での見直しがしやすいです。ただ年齢があがるにつれ保険料が上がっていきます。

保険料払込期間
  • 終身タイプ:60歳などの払込の短縮が可能
  • 定期タイプ:設定した保険期間内
保障内容はどのようなものがあるのか
  1. 入院給付金
    病気やケガなどで入院したときに受け取れるもので、1日あたり5000円~1万円程度が一般的です。
  2. 手術給付金
    入院中に受ける手術、外来で受ける手術について手術1回につき受け取れるものです。入院中でない場合の手術が適用されるかは商品によります。
  3. (特約)先進医療給付金
    先進医療とは、高度な医療機関で研究・開発された医療技術で、保険の対象とするか検討中のものを指します。先進医療にかかる費用は患者が全額自己負担することになっているので、そのような医療費をカバーするための給付金となります。
  4. (特約)三大疾病一時金
    がん、急性心筋梗塞、脳卒中で入院することになった場合に一時金が受け取れます。
  5. (特約)がん入院・通院給付金、一時金
    がんと診断された場合の一時金、入院・通院時に給付金として受け取れます。

特約とは、医療保険の主となる契約内容となる入院、手術給付金に加えた契約となり言わばオプションです。商品によってさまざまな種類がありますが保障を手厚くすることができます。

複数回保障を受ける際の注意

医療保険には入院支払限度日数というものが設けられており、「30日型」「60日型」などがありますが、1回の入院が30日間、または60日間という意味です。
ただし、退院後再入院した場合、30または60日という期間の考え方に注意が必要です。

例:30日型の人:病気で20日間入院し退院、その後再入院することになりさらに20日間入院。
この場合、2回入院したことにはなりますが、保証される期間は30日となるの為、10日間分は保障されません。

つまり、「1回の入院」とは「同じ病気が治るまでが1回の入院」ということになります。

同じ病気で入院した場合、前回の退院から半年(180日)経過していないと新しい入院と認められません。

どんな商品を選ぶべきか

医療保険は、「終身タイプ」か「定期タイプ」か、入院・手術給付金だけでよいか、特約を付与するべきかなど、さまざまな商品が準備されていることからなかなか自分に合ったものを探し出すのは大変かと思います。

自分の生活スタイルだったり、老後の保障を保険でまかなうか貯蓄でまかなうかを考え適切な商品を選択しましょう。