がん保険とは

がん保険は医療保険のうち、がんによる治療に備える保険です。医療保険の中でもがんに備えるものはありますが、がん保険はがん治療に特化した保障内容が備わっています。
医療保険同様、終身と定期の契約ができます。

なぜ、がんだけ特化して保険ができたのでしょう。
それは、がんによる死亡率は日本でもっとも高く、治療費も高額です。
その為、がんになったら特別な保障を得られるような保険が誕生したのです。

責任開始日とは

がん保険の商品を見てみると他の保険には目にしない「責任開始日」という用語が登場します。

医療保険は保険会社との契約(申込書の提出・健康告知書の提出・1回目の保険料の払込)が完了した時点から保障が開始します。
しかし、がん保険の場合、保険会社との契約完了後、91日目(または3ヶ月経過後)から保障が開始され、その開始日を「責任開始日」と呼んでいます。

90日(3ヶ月未満)のことを「待機期間」と言い、がんという特性もあって、「気づかず既にがんが発病している人が保険を契約」だったり、「契約直後にがんが発病」というケースがあり得ます。こういった人への保険金支払いを避けるために設けられた期間となります。

保険払込期間の決め方
  • 60歳払込済、65歳払込済といった年齢を指定する。
  • 終身払
保障内容はどんなものがあるのか

主ながん保険の保障内容は

  1. 診断給付金
    がんと初めて診断されたときに受けられる保障です。初回診断一時金として受け取れるものから、複数回診断で受け取れるものなど商品によって保障内容が異なりますので、検討の際は注意が必要です。
  2. 入院給付金
    がんで入院すると受け取れる給付金です。基本的に医療保険と変わりはありません。入院1日あたりの保険料は選択できます。ただ、医療保険は入院している期間に30日型、60日型などの制限がありましたが、がん保険では入院日数は”無制限”で保障してくれるので医療保険より手厚いです。
  3. 手術給付金
    がんの手術を受けると給付されます。これも医療保険と変わりません。入院給付金日数×規定の倍数(10倍、20倍など)や一律20万円といった固定の給付金が支払われます。
    医療保険にも「がん特約」といったオプションをつけられる商品もありますので、がん保険単体で契約するか、医療保険でがん特約をつけるかは他の保障と合わせて検討が必要です。
  4. 通院給付金
    がん治療は入院を伴うものが昔はほとんどでしたが、近年通院での治療方法も増えてきたこともあり、通院に関する保障も充実してきました。
    通院1回で5000円といった保障が受けられます。商品の中には1度入院をしてからの通院を対象としているのか、がん治療全ての通院を対象としているのかがありますので、注意して検討しましょう。

他に、がん治療給付金、退院一時金、先進医療特約といった保障も保険会社によってつけられます。