学資保険について考える

2016年現在、我が家には子供がおりません。
その為、子供に関わる保険というものは特に考えず後回しにしていました。
ただ保険の内容もろくに知らずに後回しにするのと、理解した上で後回しにするのは全然違いますので、改めて考えることにしました。

学資保険とは

子供の教育費などに掛かる費用の確保を目的とした保険です。
毎月保険料を払うことにより、教育費が必要になると予め設定した時期にfamily03給付金として受け取ることができる保険です。 主に祝い金や満期学資金として、契約時に決めた子供の年齢に合わせて給付金が受け取れます。また学資保険は契約者や被保険者に万が一のことがあった場合に保障する商品もあり、生命保険と同様保障を目的として保険でもあります。

学資保険の加入条件

子供に関わる保険となりますので、子供がいないと加入条件を満たせません。
学資保険は契約者(主に親となる人)と被保険者(子供)とで成立します。

そして契約条件は大きく2つ「年齢条件」と「健康条件」があります。

  • 年齢条件
    子供の年齢が0歳~5歳や0歳~7歳といった加入条件が多いですが、満期(払込完済)となる子供年齢によって、また保険会社によって異なりますので確認が必要です。また、出生前加入特則を付加することによって、妊娠中(出生予定日の前日までの日数が140日以内)であっても加入することができる場合が多いです。
  • 健康条件
    契約者(主に親となる人)と被保険者(子供)の健康状態を確認する場合、契約者のみの場合、契約者と被保険者の両方とも健康状態を確認しない場合と、保険会社によって様々ですが、両方とも確認する会社が多いです。また、契約者の職業についても他の生命保険同様に危険な職業につかれている方は加入が難しい場合があるようですので、確認が必要です。
保険料と払込期間

子供が何歳になるまで保険料を払うかは契約者で決められます。例えば

15歳満期(中学校卒業→高校入学)、18歳満期(高校卒業→大学入学)といった具合に何かとお金がかかる時期に設定するといった感じになります。

保険料は1万~1万5千円程度払う人が多いですが、保障を充実させた商品の選択をする分保険料が高くなります。

加入のタイミング

加入条件を満たせることができれば、加入は早ければ早いほど良いです。
子供の年齢が満期まで長ければ長いほど月々の保険料は低くなります。他の生命保険と考え方は同じです。
特に学資保険は0歳~5歳までと5歳~での契約だと負担額が大きく変わります。

学資保険契約時の注意 - 元本割れのリスク -

学資保険の商品にもよりますが、受け取る額が支払った額を下回る「元本割れ」のリスクがあります。特に保障を充実させた商品の場合、保険料が高くなりますのでリスクも上がります。

また、返戻率の高い商品(満期時に積み立てた分+α支払われる)でも途中解約してしまうと、支払った金額より大幅に下回った金額で保険金が戻ってくることになるので注意が必要です。

学資保険契約時の注意 - 学資保険で教育費を賄うという考えはしない –

子供が0歳から学資保険に加入し、18歳満期で毎月1万5千円を積み立てていくと
270万円×返戻率の保険料が受け取れることになります。
この金額を例えば、中学入学時、高校入学時などタイミングに合わせて一時金として受け取れるような商品も存在しますが、果たしてこれで十分に教育費を準備できるのでしょうか。

例えば大学の場合、国公立で500万円弱、私立理系だと820万円程度必要と言われており、学資保険は初年度、2年目くらいの分にしかならないのです。
また、小学校、中学校、高校も公立と私立で3倍程度かかる費用に差がありますので、とても学資保険で賄うのは難しいです。

ですので、学資保険に入っているからといって安心してはいけないということですね。

最後に

学資保険の加入というのは

  • 貯蓄が苦手な人
  • 貯蓄も保障も欲しい人

といった「子供の為の貯蓄」という目的を持った方向けという印象が強く、
それとは別に「子供に必要な教育費とは」をきちんと考えてあげないと
いけないんだなと感じました。