火災保険とは。火災保険を考える。

生命保険以外にもいろいろ加入する機会のある保険。今回は火災保険について考えてみたいと思います。

火災保険と言うと、住まいが被害を受けた場合に損害が補償されるという保険というのは何となくご存知の方は多いのではないでしょうか。
火災保険というのがどのような保険でどのような損害が補償されるのか、どういった場合に火災保険が必要となるのかきちんと理解して加入するかどうかを考えましょう。

火災保険とは

火災保険とは損害保険のひとつで、一軒家やマンション、ビルなどの建物と、建物の中にある家財に対する損害を補償してくれる保険です。
保険の目的(住宅や家財)の所在地、建造物の構造、保険の商品によって保険料が変わってきます。
契約期間は1年~5年といった短期のものから30年といった長期の契約も可能で長期間であるほど保険料は安くなります。

火災保険は対象(住宅や家財)の所有者が契約しますので、持ち家か賃貸かでも変わります。例えば賃貸の場合、住宅は大家さんが所有者ですが、家財は住んでいる方が所有者です。

火災保険の補償範囲

火災保険という名前だけに、火災による損害については当然補償してもらえますが、保険の範囲としては火災だけではありません。

  1. 落雷
    基本補償の中にセットされている、落雷で被害にあったときの補償になります。
  2. 破裂・爆発
    基本補償の中にセットされている、爆発(ガスなどによる)や破裂による損害を補償します。
    火災、落雷、破裂・爆発は基本セットとなる商品がほとんどです。
  3. 風災
    台風など暴風により受けた損害を補償します。
  4. 雹災
    雹(ひょう)が降ったことにより受けた損害を補償します。
  5. 雪災
    雪が降ったことによりうけた損害を補償します。
    風災、雹災、雪災はセットとなる商品が多いです。
  6. 水災
    洪水などにより床上浸水となった場合の損害を補償します。
    風災、雹災などと別にしているのは、建物の場所などの理由により水災の補償を付けなくても良い場合が多いからです。
    ※川沿いに住んでいない方は被害を受けづらいということもあり、補償をつける理由がない方もいます。
  7. 盗難・水濡れ等
    盗難にあった場合の補償、マンションなどで下の階に水漏れを起こしてしまった場合に補償します。
  8. 破損等
    家財などを移動中に壁にぶつけたなどで汚してしまったり、壊してしまったときの補償をします。
地震に対する損害は地震保険で

火災保険は地震が起きた場合の損害に対しては補償しません。
地震の場合、被害の大きさが予想しづらく適切な保険料の設定が保険会社で難しいことから地震保険として別に準備しています。
※最近は火災保険と地震保険をあわせた契約というのもあるそうです。

補償範囲が広ければ広いほど保険料は高くなっていきますが、自分の所有する住宅や家財の状況・リスクを考慮して適した保険を選択しましょう。